C#でのメモリリークの発見方法と対処方法について

メモリリークとは、プログラムが使用するメモリ領域が、不要になったにも関わらず解放されずに残り、プログラムの動作が遅くなったり、プログラムがクラッシュする原因となる現象です。

C#では、.NET Frameworkがメモリ管理を担当しているため、メモリリークを防止するためには、.NET Frameworkが提供する機能を使用する必要があります。

本記事では、C#でのメモリリークの発見方法と対処方法を紹介します。

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メモリリークの発見方法

メモリリークを発見するためには、メモリプロファイラーを使用する必要があります。

メモリプロファイラーを使用することで、プログラムのメモリ使用量や、メモリリークが発生している箇所を特定することができます。

Visual Studioには、デバッグ中にメモリプロファイラーを使用する機能が用意されています。

メモリリークの対処方法

メモリリークの対処方法は、以下の3つがあります。

メモリリーク対処方法

  1. オブジェクトの参照を解放する
  2. 大量のオブジェクトを生成しない
  3. Disposeパターンを使用する

対処方法①:オブジェクトの参照を解放する

C#では、GC(ガベージコレクション)が自動的にメモリを管理しているため、不要なオブジェクトは自動的に削除されます

しかし、不要なオブジェクトの参照を保持している場合には、オブジェクトが削除されずにメモリリークが発生します

対処法としては、不要なオブジェクトの参照を明示的に解放することが挙げられます。

例えば、参照を保持している変数にnullを代入することで、不要なオブジェクトの参照を解放することができます

object obj = new object(); #インスタンス生成
obj = null; #オブジェクトの参照を解放

対処方法②:大量のオブジェクトを生成しない

C#では、new演算子を使用してオブジェクトを生成することができます。

しかし、大量のオブジェクトを生成する場合には、メモリ使用量が増えてしまい、メモリリークが発生する可能性があります

対処法としては、不要なオブジェクトを削除することが挙げられます。

また、オブジェクトを生成する場合には、必要なだけ生成し、不要になったら削除することが重要です。

対処方法③:Disposeパターンを使用する

C#では、ファイルやデータベースなどの外部リソースを使用する場合には、リソースを明示的に解放する必要があります。

リソースを解放しない場合には、メモリリークが発生する可能性があります。

Disposeパターンを使用することで、不要なリソースを解放することができます。

Disposeパターンを使用するには、以下のようにIDisposableインターフェースを実装する必要があります。

public class MyClass : IDisposable
{
    private bool disposed = false;
    
    protected virtual void Dispose(bool disposing)
    {
        if (!disposed)
        {
            if (disposing)
            {
                // マネージドリソースの解放
            }
            // アンマネージドリソースの解放
            disposed = true;
        }
    }

    public void Dispose()
    {
        Dispose(true);
        GC.SuppressFinalize(this);
    }
}

【まとめ】C#では明示的にリソースを解放する必要がある

メモリリークの対象方法については理解できましたか?

まとめ

  • オブジェクトの参照を解放する
  • 大量のオブジェクトを生成しない
  • Disposeパターンを使用する

この記事では、C#のメモリリーク原因と対処方法について紹介しました。

最後になりますが、ここに関してもっと詳しく教えて欲しいときなどは、遠慮なく、お問い合わせ、コメント、Twitterにてご連絡ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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